ごきげんよう。
綾崎です。
先日、十二国記の新刊発売が嬉しすぎて書いた「おすすめの長編ファンタジー小説5選 +α」の記事が、予想以上に見ていただけていて、みんな十二国記大好きじゃん……!と、全私が涙しています。
そこで、その記事では紹介しきれなかったファンタジー小説を、さらにいくつか紹介したいと思います。
前回は”長編シリーズ”でしたので、今回はもう少し手に取りやすそうなボリュームのものをチョイスしてみました。
京都を舞台に繰り広げられる、恋愛ファンタジー。
京都の街が、どこか幻想的に描かれています。
森見さんの小説は特徴的な文体で、私は最初読みにくさを感じもしたのですが、テンポよく進むお話に引き込まれ、いつの間にか全く気にならなくなりました。
実在の街で起こる騒動にワクワクする作品です。
こちらも同じく森見さんの小説で、京都を舞台にしたお話。
連作の短編が収録されています。
キラキラした雰囲気の幻想的なイラストの表紙が、読み手の想像を膨らませてくれます。
そして、読んだ後に京都を訪れると、より一層京の街を歩くのが楽しくなります。
それぞれに抱えるものと向き合いながら必死に生きる優しい登場人物たちが、防具屋「シャイニーテラス」で交差していくお話。
情景の描写が細かすぎないのに、この世界の情景が目に浮かんで、読んでいてとても小説の世界に没入できます。
ソラとアルがメインですが、他の登場人物たちもとても素敵な人たちで、読後に心が温かくなる作品です。
また、伏線の回収がとても綺麗で、スッキリ読めるところもオススメポイントです。
映画化もされた、人気作品。
異世界に行くようなファンタジー作品なのですが、登場人物たちにとてもリアリティがあります。
絆とか繋がりといったものを考えさせられるストーリーで、読み終わった時には、自分のできることを頑張っていこうと前向きになれる作品です。
これまでに紹介した作品に比べるとちょっと読むのに時間がかかるかもしれませんが、読み始めたらあっという間に感じる思います。
人間と吸血鬼という異なる種族が、同じ世界で生きて行く中で交差していくお話。
この本は3篇のお話からなるのですが、描かれる時代が行き来し、だんだんとこの世界の全貌が見えてきます。
桜庭さんの小説は、少女が印象的に描かれることが多いですが、本作は男性の登場人物が多く、小説全体に仄暗い雰囲気がありながら、強く生きる登場人物たちがとても魅力的でかっこいいです。
同じく桜庭さんの作品で、映画化や漫画化もされました。
こちらは、南総里見八犬伝をモチーフにした、江戸の町が舞台の和風ファンタジー。
映画や漫画でが描かれ方の違いなどから全く違う感じ方をするシーンもあり、小説を読んだ上でそんな他メディアにもぜひ触れてほしい作品。
私がこの作品に最初に触れたのは、短編集にピックアップされたごく一部で、まるで意味がわからなくて魅力を感じなかったのですが、友人が強くオススメしてくれたので、通して読もうと手に取りました。
今は本当にその友人に感謝しています。
時代を超えて繰り返し出会う男女が、すれ違い、結ばれず、とても切ないけれど、そんな二人の壮で深い愛が心にしみるお話です。
以上、今回のオススメファンタジー小説でした。
今回は、ライトノベルは除いたのですが、ラノベにもいっぱい素敵な世界の広がるお話があるのですよね……!
それはまた別の機会にご紹介したいと思います!!
それでは。
こちらもよろしくお願いいたします。